RFIDを活用し、製造現場の管理業務時間の約60%を削減
- RFID
- 所在管理
- RFIDタグ
- コスト削減
- 業務効率化

某機器メーカさま
半導体、電気、機械、真空コンポーネントなどの製造・販売を手がける老舗メーカ。特に真空技術の分野では、研究指導や技術顧問といった領域でも携わっていらっしゃいます。
工程ごとに発生するQRコード読み込み時間を削減したい
課題
機器メーカーのA社さまは、製造現場の各工程をQRコードで管理していました。作業終了後は1点ずつ折りたたみコンテナに貼られた現品票に記載されたQRコードを読み取り、入庫作業を把握。このQRコードを読み込む作業は、機器の受け入れから、検査、保管といった各工程に及びます。折り畳みコンテナの数は200〜500個/日と、QRコードを読み込むだけでもかなりの時間を費やしていることに課題をお持ちでした。
A社さまは、工場業務の効率化の第一歩として、RFIDを活用しQRコードの読み取り時間の削減に取り組みました。
【QRコードを読み込む行程】
・納品(機器の受け入れ)
・入庫
・検査
・保管
・出庫
折りたたみコンテナの数:200〜500個/日
実施内容:RFIDタグと簡易ゲートの設置
課題解決に向けて、RFIDタグの貼り付け(現品票と社員証)と、納品・入庫・検査・出庫、それぞれの出入り口に対して読み取りゲートの設置、機器がゲートを通過するごとにRFIDタグが検知される環境を作り、入庫数や工程の状況が把握できるようになりました。事前にRFIDタグの読み取り検証や設置検証も行われ、スムーズにこれらの設備を導入することができました。
各工程の業務時間を約60%削減。スマートファクトリー化に向けた取り組みへ
導入の効果
QRコードを1点ずつ読み込む作業が、ゲートを通過するだけの作業に置き換えられたことで、検品や機器管理にかかる時間を約60%削減に成功。大幅に業務が改善されました。
さらに、入出庫の作業効率化、トラックヤードでの積み込み前の確認時間の短縮も実現しました。
今後の展望:RFIDを利用してさまざまな課題解決に取り組んでいきたい
今回の取り組みで、各工程や入出庫管理の業務改善に成功したことにより、今後は仮置きした部品の場所の自動検知やAGVとRFIDを用いたスマートファクトリーの実現など、A社さまはRFIDを利用してさまざまな業務時間の短縮に向けて取り組んでいく予定です。