Case Study 導入事例

駅ロッカーとシステムをつなぐ「無線ルーター」の初期コストを30%削減

  • LTE
  • 無線ルーター

(株)アルファロッカーシステムさま

株式会社アルファロッカーシステムさまは、1923年創業の株式会社アルファさま(建築金物およびシリンダー錠の製造販売)のグループ会社として、2005年にロッカーシステム事業を統合し設立されました。
日本が誇るロッカーのパイオニアとして、コインロッカー(ターミナル用、レジャー用)および関連するシステム、ならびに周辺機器の製造・販売・リース・オペレーション業務を中心に事業を展開されています。

宮川製作所のIoT用ルータ efPORT[エフポート] については、2018年に efPORT-TS の導入を開始、2022年度末では efPORT-TM を中心に約300台をご利用いただいています。
同社 設計部の吉沢さまにお話を伺いました。

無線ルーターの導入コスト30%減を実現

導入の一番の決め手は、コストダウンです。

2016、2017年ごろから宅配の再配達削減への貢献策として、荷物を駅のコインロッカーで受け取れるサービスを開始し、各ロッカーをシステム接続するための無線ルーターが必要になりました。
サービス開始時には、以前よりお付き合いしていたシステム会社さまから紹介を受けた無線ルーターを使用しておりましたが、1年ほど経過した時、導入コストの低減が社内での課題となっていました。
その中で、新たに紹介を受けたのが宮川製作所さまの efPORT です。

要求仕様を満たしていることを確認し相見積もりを取ったところ、他社製品より初期コストを30%ほど削減できる可能性があったため、試験的に駅ロッカーへ設置・検証をしました。
結果として、通信性能評価も問題ありませんでしたので、正式に採用させていただきました。それ以降、ずっとefPORTを使用しています。

すでに200~300台ほどのルーターが稼働していますね。

導入コストを抑えられた事が事業展開の後押しに

宅配の荷物を駅のコインロッカーで受け取れるサービス、及び駅ロッカーの遠隔管理システムへの接続でefPORTを使用しています。

どのロッカーに荷物を入れたか等、市場のロッカーの稼働を管理確認できるシステムを協力会社と共同で開発し、そのデータの送受信で efPORT を使用しております。

当時は宅配物の再配達削減が社会的な課題となっていました。再配達を行うとドライバーの業務負担や運送会社の生産性の低下、さらに環境面でいえば、二酸化炭素の排出量増加なども世間的に話題になっていましたからね。

当社として何か貢献できないかとの思いからサービスを開始しました。

宅配の荷物だけでなく、最近はそのシステムを応用してクリーニング、薬局の処方箋などといった品物をロッカーで受け取れるシステムを提供させていただいています。

新規で設置するロッカーに関しては、全て宮川製作所様の efPORT を取り付けています。

実際に設置されているコインロッカー例

コインロッカー内部に設置された efPORT

導入後の保守対応も的確に対応

無事、当初の目的だった初期コストを抑えることができました。
それに加え、導入検討時の試験機の手配や、現在までの発注時の対応、トラブルの際の対応が迅速かつ正確で助かっています。
ルーターの部品の供給難で発注から納品まで期間が空いてしまった時も、まめにご連絡をいただき、納品の不安も少し解消されました。

今後の方針や目標、宮川製作所に期待すること

現在スタンドアロン型で使用しているロッカーに対して、前述の機能追加を目的としたルーターの取り付けを引き続き推し進めていきたいと考えております。

宅配の受け取りサービスでの使用や、WEB上での遠隔管理など、少しでもロッカーの市場拡大につながるような施策を進めていきます。

この1年間で約100台ほど新規でロッカーを設置しています。そのため、宮川製作所さまには efPORT の安定供給を目指し、奮闘していただければと考えています。

問合せ対応なども、今と変わらない真摯な対応を期待しております。

関連するシステム・サービス